アグリオリーブ小豆島の循環型農業
近年日本でも多くの企業がSDGsに取り組んでいます。
アグリオリーブ小豆島でも、循環型農業を通じて環境負荷を減らし、持続可能な農業を発展させることでSDGsの目標である「12つくる責任つかう責任」と「15陸の豊かさも守ろう」の2つを推進しています。
アグリオリーブ小豆島の循環型農業は、まず秋の果実収穫から始まります。果実収穫後にオリーブオイルを採油。採油した際に出るオリーブの搾りかすを乾燥させオリーブ牛等の家畜の飼料に。搾りかすから出る果汁水はオリーブの剪定枝と混ぜて発酵させオリーブたい肥を作り、オリーブ農園の土に混ぜています。
そして、オリーブが育ち、また秋になりオリーブの果実を収穫します。これを循環型農業として行っています。
Circular Agriculture
アグリオリーブ小豆島の循環型農業とは
収穫…9月下旬から12月中旬にかけて、果実の成熟度を見極めながら収穫します。
採油…収穫した果実を採油します。ろ過前の採油したてのオイルです。
オリーブ搾りかす…ペースト状にしたオリーブの果実から油分を抽出した後に残る果肉や種、果汁のことです。
オリーブ飼料…オリーブの搾りかすから果汁を除いたあとに残る果肉や種を乾燥させ、家畜の飼料に加工したものです。
オリーブ堆肥…オリーブの搾りかすから出るオリーブ果汁水とオリーブ剪定枝を発酵・熟成させてできる堆肥です。
家畜堆肥…オリーブ堆肥と、オリーブ飼料を与えられた家畜からできた堆肥を混ぜた堆肥です。
オリーブ樹の育成…オリーブ樹木を余すところなく循環させ、オリーブの樹木は成長します。
アグリオリーブ小豆島の循環型農業
- オリーブ搾りかす
ペースト状にしたオリーブの果実から油分を抽出したものがオリーブオイルになります。油分を抽出した後に果肉や種、果汁が大量に残ります。以前は、そのまま処分していましたが、今は処分せずにオリーブ飼料などになります。
- オリーブ果汁水
「オリーブの搾りかす」から抽出したオリーブの果汁です。
- オリーブ飼料
「オリーブの搾りかす」から「オリーブ果汁水」を搾り出したあとに残る、オリーブの果肉や種を乾燥させ、家畜の飼料として加工したもので、香川県ではオリーブ飼料を与えて育てられた牛や豚、鶏が、「オリーブ牛」や「オリーブ夢豚」「オリーブ豚」「オリーブ地鶏」としてブランド化され全国で販売されています。
- オリーブ堆肥
果樹の栽培には不可欠な樹木の剪定。剪定したオリーブの枝を細かくチップ状にし、「オリーブ果汁水」を加え発酵させた堆肥と、「オリーブ飼料」を与えられた家畜からできた堆肥を混ぜて作った堆肥です。
- 圃場に施肥
収穫が終わり、十分に発酵したオリーブ堆肥をオリーブの圃場に施肥し、次の収穫のための土壌づくりをします。オリーブからオリーブを育てる「循環型」農業が完成します。
オリーブの一年カレンダー
- 1月・4月〜9月中旬 圃場の中耕
除草や、土と堆肥や肥料を混ぜることで土壌を良くし、オリーブの生育を助けます。また、1月に行う中耕では、細根を断ち切り根の成長を促進させます。
- 2月〜3月 剪定
樹木のすみずみまで風や日光が届くように余分な枝や枯れ枝を剪定し、新しい枝や新芽の発育を良くします。また細菌による病害の発生を予防します。
- 5月下旬〜6月上旬 開花期
5月下旬から6月上旬がオリーブの開花期です。白い小さな花がオリーブの木一面に咲きます。1週間程度で散ってしまうので花を見る事のできる期間はごく僅か。また雨にも弱く、受粉するには異なる品種との交配が必要で、開花期の気候がその年のオリーブ果実の収穫に大きく影響します。
- 7月〜9月中旬 果実育成期
オリーブの花が落ちると、やがて小さい果実が実りはじめ少しずつ成長していきます。梅雨時期の病害や台風による倒木、梅雨明け後の雨量などは、オリーブ果実の成長に大きな影響を与えてしまいます。
- 9月下旬〜10月中旬 収穫期(早穫オリーブオイル)
いよいよオリーブの収穫。“若い”緑色の果実だけで採油する「早穫」オイル用の果実を品種ごとに収穫し、若い果実から採れた草のような“爽やかな”風味と、辛味が強いオリーブオイルの採油が始まります。
- 9月下旬〜12月中旬 収穫期(オリーブオイル)
オリーブの品種や圃場ごとに熟する時期が違うため、オリーブの木ごとに果実の成熟具合を確認しながら手作業で収穫します。
- 11月下旬〜12月中旬 収穫期(熟穫オリーブオイル)
真っ黒に完熟した“大人”の果実を収穫し、マイルドな風味と辛みが控えめなオリーブオイルを採油します。完熟したオリーブ果実から採れたオリーブオイルは、化粧品にも使われます。
オリーブの花です